概要


シナリオ・ライフセーバーとは、シミュレーションシナリオの実行中に不測の事態が発生したとしても学習機会を意義あるものとし生かせるよう、シナリオ実行前および実行中に行う介入のことをいう。本稿では、このシナリオ・ライフセーバーについて考察する。シナリオ・ライフセーバーが必要となるのは、シナリオに対する参加者の理解や受容に問題が生じたために、学習の機会が危険にさらされてしまった場合である。シナリオ・ライフセーバーは、参加者を再び元の計画されたシナリオの流れに戻すか、その場で参加者らの行為に合わせて調整を行うことにより機能する。介入は、本来のシナリオの範囲内か、シナリオからはずれた「外部」から行うことができる。シナリオ・ライフセーバーはシナリオの作成時から前もって考慮しておくべきであり、用いる際には注意深く実行し、参加者が学習効果を最大限得られるようにする必要がある。