要旨

背景

高機能を備えたヒューマン・シミュレーションは看護学生にとって画期的な教育法である。しかし、教職員はカリキュラムにこの教育法を導入する点で様々な取り組むべき課題をもつ。

 

方法

本研究の目的は、教育戦略また能動的学習戦略として大学の看護カリキュラム全体で高機能を備えたヒューマン・シミュレーションを実践・導入し、この教育工学に対する学生および教授陣の認識を評価することであった。Kolbの経験学習理論および Jeffriesの看護教育シミュレーションの枠組み(Nursing Education Simulation Framework)を用いて、本研究プロジェクトの枠組みを構築した。さまざまな課程においてシミュレーションを実践するた考案された方法について述べる。混合研究法(アンケート調査とフォーカス・グループ)を研究デザインとして用い、学生と教授陣の当プロセスに対する認識を評価した。シミュレーション経験の後、学生(N = 151)にはシミュレーション評価アンケート調査に記入してもらい、教授陣(N = 6)には経験に関する洞察を得るためフォーカスグループに参加してもらった。

 

結果/結論

体験に関する学生の反応は圧倒的に良好で、教授陣もシミュレーションの活用が学習目標の達成に役立つことに同意していたが、この技術の活用について多くの取り組むべき課題も認められた。今回の研究は大学の看護カリキュラムにおけるシミュレーションの活用を支持するものであり、シミュレーションの実践に取り組む教授陣に対してさまざまな示唆を与えるものとなっている。

 

キーワード:患者シミュレータ、再現性のあるヒューマン・シミュレーション、看護教育研究、学生の視点、教授陣の視点、看護教育、シミュレーションの実践、シミュレーションプログラムの開発