心肺蘇生の授業は「一番大切な人を思い浮かべながらやりましょう」という講師の言葉で、いよいよ胸骨圧迫の実習がスタートする。正しい深さを知らせるためのクリック音がなかなか鳴らずに、全員が奮闘する。夢中で押し続けるうちに、やがてあちらこちらからカチッカチッという音が響いてきた。「あ、鳴った!」「一回音が鳴ると感触がつかめる」と嬉しそうな生徒の声に、近隣の友人が「コツ教えて」とたずねる。自然に「教えあい」を行う光景が生まれていた。「音楽に合わせて押すんだよ」「ひじをまっすぐにね」とDVDで得た知識を自らの所作でクラスメートに教える生徒たち。柔軟に協力しあう姿勢が子どもたちの中にあるのは頼もしい。

 

 

一般に救急車が現場へ到着するまでに、全国平均で約7分かかるといわれている。家庭内で家族の誰かが、または街中でたまたますれちがった人が突如、倒れてしまったというとき、現場に居合わせた人たちは協力しあいながら交代で、心肺蘇生を実施しなければならない。
「自分の一番大切な人」を思い浮かべながら、行った今日の授業が生徒たちの今後の自信につながることだろう。

 

「経験」は勇気になる!

『ミニアンPlus』のようなマネキンで練習しておくことにより、子どもたちは「もしも」のときに「心肺蘇生講習を受けたことがある」と勇気が出ると思います。
家や屋外で誰か倒れた場合、その場に居合わせた誰もが心肺蘇生ができるようになれば理想的ですね。
大磯ロータリークラブは、「この授業を通して、子どもたちに『命の大切さ』を知ってもらいたいと町内の全中学校に80体のミニアンPlusを寄贈した。

授業を終えて 生徒たちの声

VOICE 1

母が最近、介護の仕事を始めました。そこにもAEDが置いてあります。
今まで使い方は知らなかったけれど、今日練習したので母に教えてあげることができます。

VOICE 2

胸骨圧迫はすごく力が要るのだと驚いています。いつも自分の心臓については、特別意識しないけれど、その動きが止まったときに、再び動かすためには、これだけの力で押さないとだめなのかと感じて、「すごいな」と思いました。

VOICE 3

最初は、正しいやり方がわからなくて、難しかったです。それでも一生懸命続けていくうち、コツがつかめてきたときは、嬉しかったです。

【授業で使用した製品】

『ミニアンPlus』は、キャリーバッグに10体のマネキンが収納されており、1人あたりの実習時間を多くすることで効率よく胸骨圧迫や人工呼吸を学ぶことができる。
使用する際は、ポンプバッグを使って衛生的に膨らませることができ、地域や学校での講習に最適。