2016年11月12日、山形県立保健医療大学は、県内の看護教育に従事する先生方を対象に、シミュレーション教育に焦点をあてたシミュレーションワークショップ(山形県内医療従事者講習会)を開催した。3月にレールダル教育サービス(LLEAP基本コース)を受講し、各教員が授業での活用を始めているなか、県内の看護教育機関もシミュレーション教育の拡充を模索している。それぞれが持つ課題を解決する目的からこのワークショップの実施にいたった。

 

              

 

2名の講師が講演を行う、まず、山形県立保健医療大学の前田邦彦学長が「シミュレーション教育を考える」と題して登壇。「以前は、臨床の場で行われていた実践トレーニングが、近年、医療倫理や医療安全の面から実施できにくくなっている」と述べ、そこをカバーするためにもシミュレーショントレーニングに注目が集まっていると説明する。安全な状況で、稀有な病状を再現し、いざというときのための知識と経験をつむことが、患者安全につながるという。

          山形県立中央病院救命救急センターで救急看護認定看護師を務める峯田雅寛先生は、日ごろから緊急医療に携わっている。歩いて病院に到着した患者が処置の最中に、心停止した体験もあるようだ。今回は、山形県立保健医療大学と山形県立中央病院が連携して開催した救急医療に関するシミュレーション研修会について紹介した。

 

 

●シミュレータに触れて理解する

 レールダル患者シミュレータの紹介も行われた。
完全ワイヤレスの成人患者シミュレータSimMan Essential、小児患者シミュレータSimJunior、乳児患者シミュレータSimBaby、蘇生に特化したレサシアン with QCPR、患者の病態の一部にフォーカスしてその違いを確かめるSimPadサウンドトレーナ、SimPad血圧トレーナが展示され、参加者たちは、使い方や特徴の説明を受けたうえで、患者シミュレータの頸動脈に触れてみたり、サウンドトレーナで実際の患者の異常音にどれくらい近いかを確認したり、授業への導入の可能性を確信していた。

 

            ●模擬授業を通じてヒントを得る

レールダル社員によるシミュレーション教育模擬授業も行われた。フィジカルアセスメントに焦点を当てて行われた呼吸器系と循環器系の模擬授業では、卒前教育で実施すべきシミュレーション教育の方法が例示された。アセスメントの実施の有無をSimPadに入力してログに残す方法や、患者シミュレータとPCを用いることで、大教室で大勢の学生を対象にしたシミュレーション授業の工夫などが紹介され、参加者は授業に取り入れることが可能であると実感していた。

 

 

シミュレーション教育を導入していかがですか?

 

  

シミュレータの全身像があると学生の反応が全然違います、また学生の反応をみて、教員たちの意識が変わってきています。 

山形県立保健医療大学 
看教授護学科長・教授 遠藤恵子先生

 

 

あなたにとってシミュレーションとは?

失敗しても大丈夫、繰り返し練習できる、かかせないものです。
救急看護にとって、シミュレーションは切り離せないものだと思い
ます。

                              山形県立中央病院救命救急センター 
                             救急看護認定看護師 峯田雅寛先生

 

 

 

参加者の声

「SimPadが評価ツールとしても使えると聞き驚きました、こんなにコンパクトなのに、スマホのように利用できるのは、本当に便利です。」

 

「大人数の学生がいる授業でも情報をスクリーンに映すことでシミュレーションの教育が実施できると教わり、早速実施していこうと思いました。

 

「製品は、カタログを見るだけではわからない、今回は製品に搭載されている特徴がよく理解できました」