シミュレーション・ラボセンター最前線

国家公務員共済組合連合会シミュレーション・ラボセンターをご紹介します。

 2006年4月1日に開所されたシミュレーション・ラボセンターでは、新人研修医のための
基本手技研修を皮切りに救急救命処置(BLS、ICLS)、人工呼吸器管理、アナフィラキシーショック対応や安全管理者研修、
ADR、KYT等医療の質・安全確保のために様々な研修を企画し実施しています。また、
バーチャルシミュレーションルームではシミュレータを使用したコースが開催されています。
多くの受講者がシミュレーションを経験することで現場でその経験を生かしています。
今回は受講者からの声と今後の利用法についてご紹介します。

<受講者からの声>
1.臨床経験3年目の臨床工学技士のエピソード
病棟透析中に患者が急変し心肺停止状態となった。即、胸骨圧迫を開始し、
居合わせた後輩技士へ「人、物」の手配を依頼した。
後輩が病室へ戻ってくると、透析中で体外循環されている患者血液を返血させた。
医師、看護師が病室へ訪床しALSが開始。患者は蘇生した。
―担当した技士からのコメント―
「前々日にラボセンターにて今回の症例と全く一緒のシナリオトレーニングを受けたおかけで、
適切な行動がとれたと痛感している。心肺停止と判断した後、すぐに胸骨圧迫へと行動できた自分に正直驚いている。」

2.臨床経験1年目の臨床工学技士のエピソード
透析室にて透析終了時間を迎えた患者が突然意識を消失した。
第1発見者の1年目臨床工学技士が「人、物」の手配をし、体外循環されている患者血液を返血した。
患者の意識は回復し、そのまま無事に透析治療を終了する事が出来た。
この様子を目にしたベテラン臨床工学技士は「とても1年目とは思えないくらいの落ち着いた判断と行動だった」と述べている。
―担当した技士のコメント―
「ラボセンターにて定期的に訓練を行っていたせいか、身体が自然と動き言葉も発声できた。
先輩の目には冷静な行動に映ったかもしれませんが、正直焦りました・・・。」

<今後の新たなる利用方法に関して>
SimMan(シムマン)の気管切開が行える特長を生かして、神経筋疾患患者にたいして行われる
在宅人工呼吸療法のシミュレーショントレーニングを考えています。
在宅人工呼吸療法の適用と判断された患者さんとそのご家族への説明の際に用いる方法や、
医療者、介護者へ在宅人工呼吸器の適正使用方法やトラブルシューティング講習など、
様々な用途を検討中です。
 
国家公務員共済組合連合会シミュレーション・ラボセンターのURLはこちらから!