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ラテックス インフォメーション

ラテックス インフォメーション

ラテックスとは、商業用に栽培されているゴムノキの一種の樹液から取れる天然由来材料です。ラテックスが備えている弾力性は、医療用品、手袋やチューブ、注射部位・バルブ、フレキシブルコンテナ(ブラダー、ベロー、バッグ)、防水シート用材料として最も適した特性です。また例えば、血中病原菌による交差感染を効果的に防ぐバリア材としてもラテックスが使用されています。

多くの天然産物と同じように、ラテックスにもタンパク質が含まれており、人によってはアレルギーを発症する恐れがあります。
ラテックスに繰り返し触れることにより、ラテックスに対するアレルギー(過敏症)を発症し、症状を悪化させることがあります。このアレルギーは、皮膚との接触または吸入のいずれかによって発症する可能性があります。

米国民の中で、ラテックスに対するアレルギーがあることが報告されている人は全体の1%未満に過ぎません。しかし、ラテックスに触れる機会が多くなる医療関係者や教育関係者、学生の場合、最大で17%にラテックス過敏症(アレルギー)があると推定されています*。

医療機関や医療シミュレーション トレーニングセンターの数は増え続けています。それに伴い、ラテックスなどのアレルゲンに触れる機会をもたらす可能性がある機器・材料の数や種類も増え続けています。
多くの医療機関や医療用製品メーカーでは、ラテックス含有製品の代替品を積極的に探しています。

また、ラテックスを含有していない製品に触れた場合であっても、ラテックス製手袋を着用した人や、その他のラテックス含有製品を取扱った人がその製品に直接触れたためにラテックスに「汚染」されていれば、アレルギー反応を発症する可能性があります。ラテックスを含有していない製品や環境表面にラテックス残留物が蓄積していれば、それがラテックスに対するアレルギー反応を引き起こすきっかけとなる恐れがあるのです。

レールダル製品とラテックス

レールダルでは、ラテックス材の代替材料を積極的に探しています。
レールダルの治療用製品(気道確保・固定用医療機器)では、ラテックスを使用していません。
レールダルの訓練/シミュレーション製品の多くでも、ラテックスを使用していません。模擬血管や針挿入練習用部位など、やむを得ずラテックスを含有する部品を外部で使用している製品も一部にあります。ただし製品の内部で使用しているラテックス製品は、通常利用者と接触することはありません。

一般的な注意事項

医療機器や訓練用製品、あるいはそれらの製品を使用する環境には、ラテックスやラテックス残留物が含まれる可能性が高いと考えておいた方がよいでしょう。したがって、特にラテックス過敏症があることが判っている、あるいは疑われる場合には、ラテックスと接触する可能性に関し、施設として安全取扱規則を制定する、あるいは個人として責任を持って対応することが極めて重要となります。
施設内で使用している製品に含まれるラテックスに関して疑問がある場合には、リスク・マネージャーや設備マネージャー、トレーニング担当者などに直接お尋ね下さい。

*更なる情報は以下をご覧ください。

American Latex Allergy Association www.latexallergyresources.org
Occupational Safety & Health Association (OSHA) http://www.osha.gov/SLTC/latexallergy/index.html
American Academy of Allergy, Asthma & Immunology(AAAAI) www.aaaai.org
U.S. Food and Drug Administration (FDA) www.fda.gov
National Institute for Occupational Health & Safety (NIOSH) www.cdc.gov/niosh